英語力テストについて

TOEIC得点と英語力のギャップ

2015年6月26日 CATEGORY - 英語力テストについて

かなり前のことになりますが、以下のような記事が紹介されていました。

「TOEIC高得点社員の英語力ギャップ なぜ?人事担当者もビックリ」

記事は こちら からどうぞ。

このブログの読者の方であれば、そんなこと当たり前でしょ!という感じだと思いますが、実際にまだまだこれだけの企業がこの問題を問題と捉え、そして解決策がないと頭を悩ましているのですね。

日本の企業は、いろいろなものを改良するのは得意ですが、何かを発明することは苦手、だとはよく言われます。『発明』というのは、言い方を変えれば『本質を捉えて、今ここにない改善策を提示する』ことといえると思います。

まさに、この問題(もはや社会問題といってもよいと思います)は、問題の本質は何かをしっかり考えないで、「英語ができる人を採用するためには現時点で一番有名な試験の結果をもとめる」ことで解決できると思い込むことから来ていると思います。

つまり、企業自体も実は英語で何が必要かをしっかり捉えることなく、『今の時代、企業たるもの英語が当然、必要だ』というお題目に振り回されているだけだから、このようなことが起きてしまうのではないでしょうか。

「英語をツールとして使う」ということが当たり前になっている業界の企業さんは、当然ですが全面的にTOEICを英語の能力基準にすることはありません。実際に、ランゲッジ・ヴィレッジを古くから活用されている企業さんの多くはまさにその考え方で貫かれています。

なぜなら、英語をコミュニケーションツールであると頭の中でしっかりと定義されている人事部の方が、TOEICを一度でも受験されれば、この試験が「コミュニケーション力」を測る試験ではないことがすぐに分かるからです。

TOEICは、600~700点くらいまでをいわゆる「受験テクニック」なしで活用するならば、かなり効率的、かつ効果的にコミュニケーションに最低限必要な英語の「文法」、「語彙」を持っているかどうかを判断する基準になり得ます。

ただ、それは知識を持っているかいないかという判断基準なのであって、その知識を運用する力を測る基準としてはほとんど機能できません。

私たちは、このことをずっと前から言ってきました。何度も繰り返しますが、私たちは決してTOEICを全面的に批判したことはありません。「最低限必要な英語の文法、語彙を持っているかどうかを判断する基準」それ以上でもそれ以下でもないと言っています。

このことを理解することがまず、日本人が英語と「健康的に」付き合っていく第一のハードルだと思っています。

TOEICの点数をアクセサリーの数を競うがごとく、どこまでも求めることに意味を見出すほど、余裕のある企業は皆無のはずです。

みんな、700点くらいをテクニックなしでクリアしたら、TOEIC何点?ではなく、その知識をいかにグローバルビジネスの戦場で縦横無尽に活用できるかを競い合う方向で努力をさせたいと思っているはずです。

しかし残念ながら、冒頭のような話が記事になってしまうように、その方向で競い合うことしかできないと日本社会は思ってしまっているのです。

私たちはこのような世情の中にあって、自分たちの開発したSEACTテストを大切にそして、確実に世の中に広めることを使命とすべきことを改めて感じたしだいです。

まさに、タイトルのとおり、『解決策はここにある』です。

SEACTテストについての概要は こちら からどうぞ。