第一段階評価表について(サンドイッチ受験)

レポート事例③

個人もしくは企業単位で行われる英語研修の前後でSEACTテストを受ける(サンドイッチ受験)ことによって、事前に自分自身の弱点が「見える化」され、どこの部分に意識を集中して研修を行うべきかが明確になります。そのような意識のなかで研修に取り組み、修了した時点で事後的に研修の成果を個別具体的に把握できることは、研修の学習効果の向上に資することはもとより、企業全体のグローバル人材教育を非常に効果的に進めることを可能にします。

※以下のように直近の受験結果と今回の結果を並べて表示することで上達度合いを「見える化」します。

今回の総合評価レベル 今回 前回
一般的な交渉において、言語の面からは比較的安定して成果をだすことができる
(商社の海外駐在者などが目標とすべき)レベル
61/90 45/90
インプットに関しては、絶対的な自信を持っており、コミュニケーションに対する「慣れ」もかなりある状態です。ネイティヴとのやり取りでも、かなりの部分、対処可能と考えられます。ただし、複雑に込み入った問題への対処にはまだ心配なところがあるレベルです。込み入った問題などから逃げずに解決する経験を積むことでブレークスルーを試みてください。

個別能力評価

態度・姿勢
個別的機能 今回 前回 講評
言語外表現能力 8/10 6 プレッシャーなどのかからない安定した状況の中では、非常に高い精度で「表情」や「勢い」など言語外の要素を的確に利用して、聞き手の理解なり納得なりに影響を与えることができる状態です。
社会性
個別的機能 今回 前回 講評
状況適応表現能力 8/10 8 プレッシャーなどのかからない安定した状況の中では、非常に高い精度で状況に応じた的確な(実に気の利いた)表現ができる状態です。
集約性
個別的機能 今回 前回 講評
情報要約能力 8/10 7 プレッシャーなどのかからない安定した状況の中では、非常に高い精度で多数の情報の中からコアとなる情報を的確に取り出し、それを再構成することができる能力があります。
展開性
個別的機能 今回 前回 講評
対象説明能力 6/10 5 相当程度の*インプットを背景に、比較的安定して、具体的な事柄やイメージに凝縮された対象を分解表現し、あるいは言い換えを行うなどしてそれらを再構成することができる状態です。
概念説明能力 5/10 2 ある程度の*インプットを背景に、一般的なコミュニケーションの中では、言語によって抽象化された概念を分解表現し、あるいは言い換えすることはできる状態です。
認識性
個別的機能 今回 前回 講評
情報把握能力 4/5 4 プレッシャーなどのかからない安定した状況の中では、非常に高い精度で必要な情報を的確に把握する能力があります。
数値把握能力 9/10 3 どんな状況においても、非常に高い精度で数値を的確に把握する能力があります。
一貫性
個別的機能 今回 前回 講評
意見提示能力 3/5 2 十分な*インプットを背景に、必要に応じて双方向なコミュニケーションを取りながら安定して自らの考えをまとめ、自らの意思や要求を言葉を通じて実現することができる状態です。
包括能力
個別的機能 今回 前回 講評
複合運用能力 10/20 8 特定の問題解決のための一般的なコミュニケーションの中では、しかるべき言語的能力を選択・活用して対処することができる状態です。
面接官からパーソナルアドバイス

全体的にバランスよく力を伸ばされました。特に前回のテストで指摘させていただいた問題点である自ら発信する力の改善がかなり見られます。また、同じく指摘しました数値把握については、非常に顕著な伸びが見られます。この調子で結構ですので努力を継続してください。(実際は英語のみ)

*「インプット」とは、「中学三年生程度で身に付けているべき文法力と単語力に裏打ちされた最低ラインの英語力」概念を意味します。なお、JIPFLとしては、この能力の評価についてTOEIC500点、英語検定三級満点合格、もしくは準二級合格を推奨します。総合評価にて、もしくは個別評価の二つ以上の項目で「インプット」の不足が指摘された場合には、ご留意ください。