代表挨拶

代表挨拶

SEACT 代表 秋山 昌広

日本実用外国語研究所
 代表 秋山 昌広

経済の成熟化とITの進展によって日本企業の多くがビジネスのグローバル化を加速しなければやっていけない時代なってしまいました。そのようなビジネス環境の中で成功を収めるには当然、国際語である英語を活用しなければならないことは言うまでもありません。この点について異論を展開するビジネス人は皆無でありましょう。

しかし、そのことが明らかになっていながら、その必要性に対して適切な対応をとっていると自信を持って言える企業はどれほどあるでしょうか。ある企業は、妥協しているかもしれません、またある企業は空回りをしているかもしれません。

つまり、この分野においては、これだけの予算をかければ、これだけの確実な効果が得られるという明確な計画を立てることができないのです。その理由は、企業の英語修得の適切な評価基準の欠如とそれに基づく英語研修の目的設定の不明確さだと思います。

日本実用外国語研究所(Japan Institute of Practical Foreign Languages, JIPFL)は、『どうしたら日本人の外国語が「しなやか」になるのか。このことを真剣に考え、社会に対し適切なソリューションを提供すること。』を事業の目的に据えることより、日本の外国語の適切な目的設定に資する評価基準をつくり、運営しております。

具体的には、「英語を使う力」すなわちスピーキング力の評価に特化したSEACTテストの運営をしております。SEACTテストは、「英語を使う力」という抽象的な能力を具体的な個別の能力に分解し、それらをコミュニケーションの主体である「人間」によって評価する仕組みです。今日に至るまでその必要性があったにも関わらず、実現した団体はありません。このことがまさに、この問題の根本的困難性をあらわしていると思います。

しかし、だからこそ、私たちはその困難性に立ち向かい突破していくことを決意しました。人間にしかできないことを人間が行い、人間が行うことによって生じる客観性と公平性の問題を合理的な範囲に抑える努力を一歩一歩確実に進めていくことでその目的を実現しております。一人でも多くの皆様にご理解いただき、その推進力にお力をお貸しいただけますようお願い申し上げます。