「SEACTの受験パターンには単発受験とサンドイッチ受験の二つがあります。単発受験は現時点でのあなたのコミュニケーション能力の程度を明らかにすることを目的に、サンドイッチ受験は、直近の評価と今回の評価とを比較し、その期間でのトレーニング等の上達度合いを「見える化」することを目的としています。ここでは、サンドイッチ受験を実際に体験した方のストーリーをご紹介します。
※以下の流れはフィクションであり登場する人物・企業は実在しませんが、一般的な企業の社員にありがちなケースを想定して構成しています。
水曜日、会社が終わって帰宅後、SEACTテスト第一回目を受験。
早速、PCの前に座り、スカイプでフィリピン人面接官との約一時間にわたる面接試験が開始。
なにしろ英語で一時間もやり取りすること自体が生まれて初めての経験なので、緊張しきりで……。
試験中は本当にもどかしくて、悔しくて泣きそうだった・・・TOEIC720点という密かな自信はもろくも崩れる。
面接官の言っていることは、問題なくわかるのに、自分の言いたいことを英語で伝えることがほとんどできない。特に、概念説明の問題は手も足も出なかった。
また、クレーム対応問題でも、相手の要求を断ったあと反論されたらどうしようと怖くなって、相手のいいなりになってしまった。 何でこんなにできないのか。
今までTOEICの点数で英語に自信を持っていた自分が本当に恥ずかしい・・・第一回目の試験結果はメールにて3日後には届いた。悔しいくらいにそのあたりがよく反映されていた。まさに自分の弱点を「見える化」されたといっていいかも。
試験結果で明らかになった、自分の弱点=「数値把握」「概念説明」「意見提示」の各能力。よく考えてみれば、これらの力って英語で「生活する力」ってことだ。
そう言えば今まで英語の勉強はしてきたけど、英語を使うって経験はほとんどなかった。よし! この8日間は徹底的に英語を使い倒してみよう。事前にSEACTテストを受けたことによって、自分の弱点が手に取るように分かっているので、その弱点を常に意識して学習できるのがうれしかった。
8日間にわたったトレーニングも無事終了。今まで反論されたら怖いと思っていた外国人講師とのやり取りも、言うべきことは言うことが当たり前になっている自分を発見できた。まあ、事前のテスト結果で意識せざるを得ない状況でトレーニングできたのだから当然と言えば当前だけど。
帰宅後、受験した二回目のSEACTテストでは、むしろ面接官とのやり取りを楽しむ余裕さえあったような気がする。クレーム問題ではどうやって面接官をやり込めようかなんて思ったくらい。結果も、当初の45点から61点、海外赴任に問題ないくらいのものとなった。でも、これで満足していない自分がいる……先は長い!がんばるぞ!